ヒアリ(火蟻)が大変!

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外来種ヒアリが日本に上陸しています。
最近ニュースでよく聞きますよね。

ヒアリは「刺されると火傷のように痛くなるアリの総称」のことをいいますが、今回の場合は、南米原産のSolenopsis invictaのことをいっています。別名アカヒアリとも呼ばれています。
赤茶色の小型のアリで、腹部は濃く黒っぽい赤色をしています。

特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」、略して外来生物法により、「特定外来生物」として指定されています。
この法律が寄生している生物は、日本の生態系の中で日本固有種の減少を招く可能性があったり、人の生命や身体を脅かす毒性を持っていたり、農作物に影響し収穫などが減ったりするような被害を及ぼす、または及ぼす恐れのある生物が指定されます。

現在、この南米原産で強い毒を持つ「ヒアリ」が、大阪港、神戸港、名古屋港で見つかっています。
大体は中国から来た船に積み荷されているコンテナから入ってきているようです。

ヒアリは体調2.5~6ミリで、土でアリ塚を作ります。
アリ塚には女王アリが1匹の単女王制コロニーと、複数の女王アリがいる多女王制コロニーの2種類があります。
アリ塚は開放的な場所で、農耕地・公園・草地などで多く見られるようです。

ヒアリを素手で触るのは危険なので絶対にやめましょう!
子供がいるご家庭では、ヒアリの巣を見つけた場合は「触らない・近づかない・大人に知らせる」ということを徹底しておいた方が良いかもしれません。

ヒアリは、爬虫類やネズミなどの小動物を集団で食い殺してしまうくらいに攻撃的です。
お尻に毒針があり、この毒針で積極的に刺してきます。
雑食なので、爬虫類や小型の哺乳類の他にも、樹液や花の蜜・種子なども食べるようです。

アメリカではヒアリに刺される人が年間1400万人もいます。そのうち毎年100人ほどが死亡しています。

もしヒアリに刺されたらまず激痛が走ります。そして刺された部分が赤く腫れあがります。
ヒアリは一度に何回も刺すので、同じ部分に複数の腫れができます。そして膿疱ができます。

ヒアリの毒はアルカロイド毒で、ソレノプシンが主成分です。そしてソレノプシンの生合成経路も備えています。
この毒は、膜表面タンパク質の機能阻害、神経間のアセチルコリン伝達阻害を起こします。
幼児が多数のヒアリに襲われれば、直接的な毒の作用によって呼吸困難になり、死亡にいたることもあります。

ヒアリに刺された場合、通常は1週間ほどで治癒します。
しかし、一度ヒアリに刺されたことがある人の場合、再度刺されてしまうと過剰反応を起こし、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックが起きてしまうと、最悪の場合は死に至る場合もあります。
しかし、ヒアリに刺されて死ぬ確率は0.001パーセント以下で、死に至る可能性はきわめて低いと言うことも覚えておいてください。
焦らずに対応してください。

ヒアリには平常時であれば虫よけスプレーは効くようです。
しかし、巣を壊してしまった場合など、ヒアリを怒らせてしまった場合にも有効かどうかはまだわかっていないようです。

そして、ヒアリに刺されたときの対処法は人それぞれにより違いがあります。

『軽度の場合』
刺された瞬間、熱いと感じたり、激痛が走る場合が多く、だんだんと刺された部分に痛みやかゆみが出てくるようです。
半日くらい経つと虫刺されの膿が出てきます。

『中度の場合』
刺された部分から腫れが広がり、全身に盛り上がったかゆみを伴うじんましんが出ます。

『重度の場合』
刺されて数分から数十分で、じんましんだけでなく、息苦しさ、声がかれるなどの呼吸困難、動悸、めまいなどの血圧低下、さらに意識を失う意識障害を起こします。
いわゆるアナフィラキシーおよび血圧低下があれば、アナフィラキシーショックです。
速やかな処置が必要になります。

ハチアレルギーや一度ヒアリに刺されたことがある方は要注意です。

刺された場合は、20分程度は安静にして、体調に変化がないかどうか観察してください。
刺された箇所は触らないでください。

軽度な症状の場合は、急がずに病院を受診してください。

また、体調の急変を感じたらすぐ救急車を呼ぶか、最寄りの病院へいってください。
容体が急変するのには、刺されてから数分~数十分までしかかかりません。
症状は急速に進みますので、違和感を感じたらすぐに病院へ行ってください。
そして病院では「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーの可能性があること」をきちんと伝えましょう。

ヒアリを見つけた場合、および駆除する場合は、地方環境事務所・保健所・警察・自治体などが窓口です。
ヒアリは熱湯に弱いので、見つけたヒアリは熱湯をかければ退治できます。

しかし、熱湯では、ヒアリの巣全体を駆除することはできません。
巣の駆除は専門家に依頼しましょう。

女王アリまでもが見つかった今、ヒアリが日本に住み着き、行動エリアを広げていく可能性は否定できません。
だからこそ、徹底的な駆除と対応、そしてもし刺されてしまった場合には必ず医療機関を受診することを覚えておいてください。

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